天然石の中でも、上位の人気がある「アメジスト」。その美しい紫色と神秘的な輝きは、多くの人を魅了してきました。
しかし、時々「アメシスト」と呼ばれることもあり、「どっちが正しいの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
実際に、日本国内でも「アメジスト」と「アメシスト」という二つの表記が見られることがあります。
本記事では、 「アメジスト」と「アメシスト」の違いは何か? どちらが正しいのか? を徹底的に解説していきます。
「アメジスト」と「アメシスト」、どちらが正しい?
日本ジュエリー協会での表記
日本ジュエリー協会(JJA)の公式サイトやジュエリー関連の資格試験の資料では、
「 アメシスト 」 という表記が見られます。
日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会が共同で発表した「色石等に関する定義および命名法」での正式名称も「アメシスト」と記載。
本当の呼び名は「 アメシスト 」ということがわかりました。
これは 英語の「Amethyst(アメシスト)」の発音に基づいた表記 であり、日本の宝飾業界では「アメシスト」が採用されているようです。
しかし、これが 日本語として一般的かどうか とは別の問題です。
日本鉱物科学会や辞書では「アメジスト」
一方で、 日本鉱物科学会や広辞苑、大辞林などの国語辞典 では 「アメジスト」が正式な表記 とされています。
「 アメシスト 」が正しいのであればなぜこのようなことが起きてしまうのか?
この原因は、「聞き間違えでいつの間にかアメジストになった」、「日本人はアメシストの発音がしにくい」ことだと言われています。
宝石業界 vs 鉱物学会:どちらの表記が正しい?
「アメジスト」と「アメシスト」の表記の違いをまとめると、次のようになります。
表記 | 主に使用される業界 | 理由 |
---|---|---|
アメジスト | 日本鉱物学会、広辞苑、大辞林、天然石販売店、ジュエリーブランド | 日本の発音に基づいている |
アメシスト | 日本ジュエリー協会(JJA)、一部の宝石業界 | 英語の発音に基づいている |
日本語では「アメジスト」が一般的な表記ですが、宝石業界では「アメシスト」と定められている!
実際の使用例を比較してみる
実際に、「アメジスト」と「アメシスト」、どちらの表記がより多く使われているのかを調査してみました。
Google検索結果で比較
Google検索で、それぞれの表記のヒット数を比較してみると…
✅「アメジスト」 → 約 3,000,000件
✅「アメシスト」 → 約 300,000件
つまり、「アメジスト」の方が 10倍近く多く使われている ことが分かります。
SNSでの使用状況
TwitterやInstagramでも、「アメジスト」と「アメシスト」それぞれの使用頻度を調査しました。
✅ 「#アメジスト」 → 約 5万件 の投稿
✅ 「#アメシスト」 → 約 5000件 の投稿
SNSでも「アメジスト」が圧倒的に多く使用されていることが分かります。
マイクラやFFなどのゲームでもアメジスト表記が多いですよね。

一般的には「アメジスト」が広く普及していることがわかるね!
なぜ宝石業界は「アメシスト」を使うのか?
日本ジュエリー協会(JJA)などで「アメシスト」という表記が使われている理由としては、以下の可能性が考えられます。
- 英語の発音に合わせた方が国際的に分かりやすいから
- 日本のジュエリー業界が英語圏の影響を強く受けているから
- 長年「アメシスト」という表記が業界内で定着してしまったから
ただし、日本の 辞書や学術機関では「アメジスト」が標準表記 なので、 宝飾業界だけが「アメシスト」と呼んでいる ということになります。
結局どっちを使えばいいの?
✅ 一般的な日本語では「アメジスト」
✅ 宝飾業界(特にJJA関連)では「アメシスト」も使われることがある
つまり、「アメジスト」を使うのが 日本語としては無難で正しい ですが、 ジュエリー業界の特定のシーンでは「アメシスト」も見かけることがある ということです。
まとめ
この記事では、「アメジスト」と「アメシスト」の違いについて詳しく解説しました。
✅日本語では「アメジスト」が標準的な表記(辞書・鉱物学会・一般販売)
✅「アメシスト」は英語の発音に近く、日本ジュエリー協会で採用されている
✅Google検索・SNSの使用頻度を見ても「アメジスト」が圧倒的に多い
✅迷ったら「アメジスト」を使うのが無難
結論:
どちらの呼び方も使われている環境が違うだけで正しいが、一般的にはアメジストを使うのが無難。
ここまでお読みいただきありがとうございました。